アパレル

ノーブランドアパレルの検品はどこまでするべきか

中国や韓国から仕入れのできるノーブランドアパレルは扱いやすく高利益も出しやすい
商品ですが、日本クォリティーと比べると縫製が甘いのが難点になります。

基本的に多くの現地工場では縫製を手作業で行っているために作業者によって
仕上がりにばらつきが出やすくホツレ汚れ破れ、縫い目の歪みなど何かしら不良が
が多くあり検品必須のジャンルです。

今回はアパレル販売の検品からリスク回避、よくあるクレームのことについて書いていきます。

工場からどんな状態で出荷されるか?


ホツレ汚れ破れ
ホツレは、ほぼ高確率で存在すると思った方がいいでしょう。
ボタンを付けるための印がそのままになっていたり、ポケットが縫われていない、
ボタンホールが空いていないなどの不良は多々ありますが代行業者や自分で
検品、修復できるものが多いです。

縫い目の歪み
袖を通せない、縫い目が雑、着用時に違和感があるなど修復不可能なものもあります。

説明文に記載されているサイズ、デザインと異なる
韓国から商品ページもマルパクリして中国工場で生産していることが多く
実物のサイズが商品ページに記載されているサイズより小さい、デザインが微妙に
異なることもあります。

こんなケースも
・衣類に縫い針が刺さったままだった
・デニムのダメージ加工する際に使う細かな石が大量にポケットに入っていた
・タバコや現地の硬貨がポケットに入っていた
・ゴキブリが一緒に縫われていた
など日本では考えられないようなケースも。

ノーブランドアパレルの品質は年々向上してきているのでここまで
酷い商品が送られてくることは少なくなってきてはいますが、

日本クオリティーと比べてしまうとノーブランドアパレルの品質は劣ることを
理解したうえで取り組み不良品を減らす対策をしていくことが大切です。

現地での検品はどこまでしてもらう?


何かと不良品の多いアパレルは現地の代行業者やパートナーに検品を徹底してもらうことは必須です。
日本に到着してから商品に不具合があっても返品は対応してもらえないことが多いので必ず現地での
検品をしてもらいましょう。

サイズの寸法を測る
実物と商品ページのサイズ表記と照らし合わせて3cm以上差がある場合には返品または交換
で対応してもらうか別の工場、ショップから注文しなおし。

同じ商品でも購入するショップによって寸法が異なることがあるので数度仕入れる場合には
毎回同じショップ、工場から購入する。

衣類の内側も検品
外観検品だけではなく袖の中、ポケットの中など内側部分やチャックの開け閉めが
問題なくできるか針の置忘れがないかどうかなど細かく確認する。

タグ、ロゴマーク有無の確認
購入する工場、ショップによってタグが異なる場合や本来あるはずのロゴがないこともある。

匂い、シワ
石油や薬品の匂いが強いものや生地がシワくちゃな状態のものなどがないかチェックし
返品、交換または洗濯やアイロン掛けで対応する。

面倒ではありますが現地では外観の目視確認で行う簡易検品以外にこれらの
内容の検品をできる限り行ってもらえる検品精度の高い代行会社、パートナーに
買い付けをお願いしましょう。

購入前にできること
・ショップ評価、レビューを参考にする
・日本の大手百貨店と取引がある工場を探す
・T-mallなどでオリジナルブランドを販売しているショップから購入する
(クオリティーコントロールがされているショップが多い)
・日本の卸業者から商品を仕入れる

品質表示タグ

日本で衣類の販売をするには家庭用品品質表示法の規定で品質表示タグが付けない
といけないことになっています。
ですが中国、韓国のノーブランドアパレルにはタグが付いて無いものも多く大半の日本での
販売者は品質表示タグのない商品をそのまま販売している状況です。

品質表示タグがないことで洗濯の仕方や素材が分からないなどのクレームに繋がることもあります。
品質表示タグの縫い付けは数円で生産元や代行会社で対応してもらえるので確認してみましょう。

代行会社、パートナー選び

ALA中国
http://china.alaworld.com/

トレードチャイナ
http://trade-china.jp/

タオバオ代行会社比較サイト
http://xn--kcka5d7c415sr81e.biz/
これらのサイトから探すことができます。
基本的日本語対応をしてもらえますので中国語ができなくても問題ありません。
代行手数料、検品などのサービス内容も様々ですので事前の打ち合わせと
複数の代行会社を使ってみて判断するようにしましょう。

よくあるクレーム

イメージ違い
アパレル販売で最も多いクレームの一つがイメージ違いによる返品やクレームです。
タオバオ、アリババの商品画像はかなり見栄えがよく撮られているので実物との差が
激しい商品も多々あります。

対策としては商品画像の枚数を多くすることや実物画像を載せること、
モデル着用サイズを説明文に記載するなど購入される
お客様のイメージと実際の商品とのギャップを埋めることが大切です。

サイズが小さすぎる・大きすぎる
次に多いのがサイズが小さいなどの説明文に記載されている寸法と実際の商品サイズが
違うことについてのクレームです。

中国サイトに記載されているサイズはデタラメなものもあるので、実際の商品サイズの
寸法を測って商品説明文に記載するようにしましょう。

サイズ感についての質問も多いので日本サイズに比べてタイトなのかオーバーサイズなのか
なども商品説明文に記載することも大切です。

PL保険加入


折れた針がついたまま出荷され怪我をした、染料が原因で皮膚が被れてしまったなど
賠償責任が生じた時にその損害を補償するのがPL保険です。

保険料は、前年度の売上によって変わりますが全ての補償を受けられる完璧なプランでない限り
保険料は高くないですし個人事業主でも加入できます。

目安として売上高が2000万円未満であれば年間の保険料が1万円未満です。
少しでも保険料を安く抑えるなら商工会議所の中小企業PL保険制度への加入がオススメです。

まとめ

アパレル販売では現地での検品の質がとても重要ということはお分かり頂けたと思います。

世界一品質に厳しいと言われる日本でのアパレル販売は手間が掛かりますがその分大きな
利益も得やすいジャンルです。

検品精度の高い代行会社、パートナーに買い付けをお願いして挑戦してみてください。

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